『ずっと我が家』プロジェクトは、年をとっても『ずっと我が家』で暮らすことのできる「地域づくり」にチャレンジするプロジェクトです。
このコーナーでは、『ずっと我が家』応援拠点(仮称)での具体的なご利用のイメージを、架空のショートストーリーとしてご紹介します。
設定、内容は完全なフィクションで、モデルになったケース、人物はありません。『ずっと我が家』プロジェクトが目指していることを少しでもイメージできるように作成しました。
「すぐに実現したいこと」に「夢がかっていること」が混ざっていますが、どのストーリーも、私たち介護の専門職と地域の皆さんが協力して現実にしていきたい「物語」です。
介護の専門職の皆さんにも目を通していただけばと思い、少々専門的な解説も加えています。どうぞ、じっくりとご覧ください。
【解説】
第4話は、認知機能の低下した高齢者が緊急ショートステイサービスをご利用されたという場面を、高齢者ご本人の視点から描いたストーリーです。
こういったご利用は最近増えていますが、「認知機能が低下した状態」をそのまま「認知症の症状」と捉えてよいのかどうかは大変難しいところです。(詳しくはストーリーの「解説」をご覧ください。)
このとき、ご利用者ご本人のご様子やご家族のお話から、ご本人のその時の状態を「科学的なケアの視点」で判断して適切なケアを実践していくことは、ケアの専門職として高度な技能が求められます。
『ずっと我が家』応援拠点では、ストーリーのように適切な対応ができる人材を育成・配置し、施設の環境を活かしたケアを実現していきたいと思っています。
ストーリーでは、地の文が高齢者ご本人(さくらさん)の発言や思いです。「 」内の文はご本人の娘さん、『 』内の文はショートステイスタッフの発言です。少しわかりにくいかもしれませんが、あしからずご了承ください。
それではストーリーをご覧ください。(PDFファイルで掲載していますが、印刷はできません。画面でご覧ください。)
『ずっと我が家』ストーリー 第4話 緊急ショートの対応 さくら(84歳)さんの場合(PDFファイル)
【解説】
第3話は、ある要介護高齢者とその妻である要支援高齢者のご夫婦が、法人に対して差し出した手紙文というストーリーです。
ホームヘルプサービスについて「我が家プロジェクト」では、もう一度「生活を支える」視点から再構成して、介護保険の対象か否かにかかわらず、誰がそれを担っていくのかを考えていく必要があると考えています。
この中では、「地域」が「地域」を援助するという「地域ケア」の実現を考えていくことは不可欠であると思います。
また、今後激増する、独居高齢者や高齢者夫婦世帯に対しては、今までのヘルパー提供のあり方とは違った実践も考えていかないといけないと思います。
このようないろいろな可能性を踏まえて、イメージを膨らませて、第3話のストーリーが出来上がりました。
それではストーリーをご覧ください。(PDFファイルで掲載していますが、印刷はできません。画面でご覧ください。)
『ずっと我が家』ストーリー 第3話 ホームヘルプサービス フユ(85歳)さんの場合(PDFファイル)
【解説】
第2話は男性高齢者が『ずっと我が家』応援拠点(仮称)のデイサービスの利用を始めるというストーリーです。
団塊の世代が高齢者の年代となるということは、単に高齢者人口が増えるということだけではなく、高齢者の主義・主張や嗜好等がますます多彩になることを意味します。
また、「世代」という観点からは、平均寿命が延びることにより、いろいろな「世代」の高齢者が地域で暮らすことになります。「戦中世代」の高齢者と、「団塊の世代」の高齢者とでは考え方の違いは大きくなります。
こういった状況では支援へのありようもますます多彩になっていく必要があります。
このような状況を想定し、第2話では、男性高齢者の「秋雄さん」のデイサービスの利用について描きました。
それではストーリーをご覧ください。(PDFファイルで掲載していますが、印刷はできません。画面でご覧ください。)
『ずっと我が家』ストーリー 第2話 デイサービス 秋雄さん(80歳)の場合(PDFファイル)
【解説】
第1話では、春美さんという、要介護3の義母を介護している嫁という立場から、はじめて『ずっと我が家』応援拠点のショートステイを利用するという場面を描いています。
『ずっと我が家』応援拠点(仮称)で、中心となる機能として真っ先に決定したのは、「ショートステイ」でした。それは、他のサービス(デイ等)と比べ、圧倒的にサービス量が不足しているということもありますが、そもそも在宅の高齢者のための「専門ショートステイサービス拠点」がほとんどない、ということも大きな理由です。
この新たなショートステイでは、「ご利用者ご本人の休息・安息(レスパイト)ができてこそ、ご家族の休息(レスパイト)ができる」という考え方から、ご利用者ひとり一人の状態(介護の状況や認知症の症状等)に合わせたプログラムを作成して、ショートステイを過ごしていただくことを目指しています。
第1話ではこのような視点から、介護者の休息(レスパイト)という利用のきっかけからでも、最終的には、ご利用者ご本人が「安らぐ」ことがあってこそ、「ずっと我が家」の可能性が開けるという展開となりました。
それではストーリーをご覧ください。(PDFファイルで掲載していますが、印刷はできません。画面でご覧ください。)
『ずっと我が家』ストーリー 第1話 ショートステイ 春美(65歳)さんの場合(PDFファイル)
Copyright (C) 社会福祉法人 上溝緑寿会 法人トップページへ